UBIQUITOUS チーム
近年、高性能の携帯電話を多くの人が持っていますし、インターネットは誰にも欠かせないものとなりました。UBIQUITOUSチームは、これから更に進化するコンピューティング環境に向けて、「日常、人とコンピュータ」という観点から新しいシステムを提案しています。
研究テーマ例
電気インピーダンス変化に基づき位置識別を行う布型タッチインタフェース
本研究では、電流を印加した導電布をタッチした際の電気インピーダンス変化を利用して、タッチ位置識別を行う布型タッチインタフェースを提案する。布表面をタッチパッドのように扱うことができ、様々なインタラクションを可能とすることを目指す。プロトタイプとして、導電布、波形発生器、ブレッドボード上の電子回路およびArduinoを使用したハードウェアを作成し、機械学習を利用した認識ソフトウェアを開発した。布は形状変化可能であるため、物体に被せて使用することも可能である。
静電気力を用いた触覚ディスプレイの触覚表現の調査
タッチスクリーン上における触覚提示手法の一つとして、これまでに静電気力を用いた触覚ディスプレイ手法が提案されている。我々は本提示手法において、さまざまな入力波形に対する触覚の知覚強度を心理物理実験により評価し、その評価結果からモデルを考案し再度検証している。
ZigBeeマイコンによる日常の振動情報収集システム
本研究では、日常的な行動に起因する振動情報を大量に収集するためのシステムを提案している。加速度センサ付きZigBeeマイコンを人体などに装着し、ペンで字を書くなどの日常的な行動で発生する振動情報を収集する。収集した振動情報を機械学習により分類し、その結果から、収集した振動情報に対して自動的にラベルづけを行う。これらの手法により、従来の収集システムより大量にデータを収集するのに適したシステムを実現した。収集した振動情報は、振動触覚提示機器などに応用することが可能である。